100の質問と回答 |
リウマチ100の質問と回答〜最近の薬について&妊娠への注意事項〜
1.各種の抗リウマチ剤・比較的新しい薬について (とりあえず、日本にもあり、使用されているものを抜粋しました)
メトトレクサート/ サラゾピリン / 抗TNF 剤 (レミケード、エンブレル)/ アラバ
薬別の注意事項
国際的な名・・・・・・メトトレクサート
商品名・・・・・・・・・・ledertrexate, methotrexate(メトトレクサート), novatrex (ノヴァトレックス)
使用法・・・・・・・・・・点滴または、口より摂取
標準使用量・・・・・・週に5〜25mg
効き目が出るまでの期間・・・・・・・・4−6週
治療として効果があるかどうかを見定める為の期間・・・・・・・・3−4ヶ月
注意事項
・血液検査を必ず行う。(血小板、肝臓に関する数値も)
・医者に言われた量を守ること:週に一度、一日のみで摂取、acide folique 葉酸を補助する
(メトトレクサートをとった翌日はあけ、その次の日からとること。同じ日にとると、メトトレクサートの効き目が弱くなる)
・効果のある避妊をする。
・手術をする場合、メトトレクサートをとっていることを伝えること。
・傷口を清潔に処理しする。無理なペディキュアを避ける。(傷ができるといけないので)
・予防接種、ワクチンを受ける場合、メトトレクサートをとっていることを伝える。
次のような場合、医者に連絡をとること
・消化系のトラブル:吐き気、嘔吐、下痢、胃やけ、
・皮膚発疹、口内炎
・せき、発熱、息切れが同時に出る場合、すぐに薬の摂取を中止する。
Salazosulfapyridine
国際的な名・・・・・・Salazosulfapyridine サラゾシュルファピリディン(仏語読み)
商品名・・・・・・・・・・サラゾピリンSalazopyrine
使用法・・・・・・・・・・口より摂取
標準使用量・・・・・・一日4−6錠に達するまで少しずつ増量する。(一錠500mgを一杯の水とともに摂取)
効き目が出るまでの期間・・・・・・・・1−3ヶ月
治療として効果があるかどうかを見定める為の期間・・・・・・・・4ヶ月
注意事項
・血液検査を必ず行う。(血小板、肝臓に関する数値も)
・他の薬との併用に注意 糖尿病の薬など?
・尿に色がつくことがある。
・問題があるときは医師に相談すること
次のような場合、医者に連絡をとること
・消化系のトラブル:吐き気、嘔吐、腹痛、味覚の変化
・頭痛、めまい、いらいら、眠れない
・熱
・皮膚発疹、かゆみ、photosennsibilite(光への過敏な反応?) アレルギー
国際的な名・・・・・・Etanercept (エタネルセプト) infliximab (インフリクシマブ)
商品名・・・・・・・・・・Enbrel (エンブレル)、 Remicade (レミケード)
使用法・・・・・・・・・・エンブレルは皮下注射、レミケードは点滴
標準使用量・・・・・・エンブレル 25mを週に2回
レミケード 体重1キロにつき3mgを点滴 /初回の点滴、2週間後、6週間後、そののち、8週ごと
点滴時間2−3時間、入院すること
効き目が出るまでの期間・・・・・・・・15日
治療として効果があるかどうかを見定める為の期間・・・・・・・・12−16週間
他の情報
・レミケードは、メトトレクサート、 leflunomiide(アラバ)とともに使うこともある。
・2002年までの主なリスクの報告では、隠れていた結核を呼び起こすことが知られているので、必ず、使用前にツベルクリン反応検査を行うこと。
・医者は、患者に結核の前歴の有無を尋ね、レントゲン検査、およびツベルクリン反応(皮膚注射をし、72時間後に反応を見る)を必ずする。
・効果的な避妊を行うこと
・エンブレルは注射の場所を変えること
・予防接種、ワクチンを受ける場合、メトトレクサートをとっていることを伝える。
・問題がある場合、医者に相談すること
次のような場合、医者に連絡をとること
・アレルギー
・発熱
国際的な名・・・・・・Leflunomide
商品名・・・・・・・・・・Arava アラバ
使用法・・・・・・・・・・口より摂取
使用量・・・・・・100mgを1日一回 3日間摂取
その後、20mgを1日一度摂取(奨励)
効き目が出るまでの期間・・・・・・・・4−6週間 その後、改良することもある
治療として効果があるかどうかを見定める為の期間・・・・・・・・3−6ヶ月
・血液検査を必ず行う。(血小板、肝臓に関する数値も)
・脱毛の可能性があるが、ぜんぶぬけるわけではない・・・・?
・血圧を上げる可能性があるので、定期的に検査するか、自分で機械を買っても良い。
・効果のある避妊をする。
・アラバを中止する際には、時間がかかる。問題があって中止する際には“ウオッシュアウト”する。
=charbonまたは薬品Questran(口から飲む薬)を数日取る。
・問題がある場合、医者に相談すること
次のような場合、医者に連絡をとること
下痢、体重が減ったとき
熱
高血圧
子どもを希望するとき(男女ともに)
妊娠と薬について “全ての薬を止めなければいけない・・・わけではない”
痛み止め
Corticoide(ステロイド)・・・・・・妊娠中の利用は可能
AINS=ステロイドの入っていない抗炎症剤 (非ステロイド系)・・・・・・例外を除いて、6ヶ月目からはやめること
いずれにしろ、必ず医者に尋ねること(私より但し書き・・・・・・医師によっても意見が違うことが多いと思われます。)
抗リウマチ剤
妊娠を希望する3ヶ月前に止める薬
メトトレクサート / chlorambucil / D-penicillamine / Cyclophospamide
Leflunomide (アラバ) (wash-out、洗い流しを必要とする)
妊娠を希望する6ヶ月前に止める薬
etanercept /
infliximab (エンブレル及びレミケード)
妊娠がわかった時点で止める薬
antimalarique (抗マラリア剤、プラケニル?) / sel d’or (金療法?)/ サラゾピリン
悪化を防ぐ為、出産後の早い時期の治療再開が有効な患者もある。他のケースは医師と話し合うこと