あいあいの手抜き子育て
まず、妊娠を目指しているが、不安な方へのヒント
私はリウマチがわかる前に妊娠したので、残念ながら、治療中の方の妊娠や子育てへの不安は、経験しませんでした。ご本人も、周りの方も、子供が欲しい、と思っても、何かが不安なことでしょう。薬に関することは若干、他のページにあげておきました。また、同じ立場の方のHPもありますので、リウマチリングで訪ねてみてください。
あいあいの立場で、こんなことを考えてみました。
まず、子育てが「どれだけ大変か」よりも、「どんな風に」「具体的に、何が大変なのか」を、人の経験から知ること。
周りの人の体験談でも良いでしょう。自分の親の体験談は、あまり遠すぎて役に立たないかもしれません。(また、私のかわいそうな娘がリウマチで子育てするなんて、と、感情的になるのではないか、ということも考えられます。)
私に役に立ったのは、妊娠・子育て雑誌でした。子供が欲しい、と思い込む数年前から読んでいました。異国での出産、子育てになるから、ということもありますが、本音は、出産にいくらかかるのか?その後、経済的にどれほどかかるのか?学校は?やっていけるだろうか?赤ちゃんの病気は?生まれつき、病があったらどうすればいいのか?
そんな疑問を解決する為に読んだのでした。
もちろん、こうして得る知識は「想像」のままです。でも、実際にそのときが来たら、「どこかで読んだぞ」と、何となく役に立つものです。
子育てへの不安は、病気がない人でも、ずいぶん大きいものです。また、日本では、里帰り出産という言葉が生きているほど親に助けてもらうことが一般的なようですが、どちらの親の助けも得られない、という人も多くいます。
こうした雑誌は、妊娠・子育て真っ只中にいる人々の生の声です。だから、たいてい、そのときにならないと読まない、買わない雑誌ですが、思い切ってその前に読んでみて下さい。漠然とした不安があったら、いったい、何が「不安の種」なのか、少しでも具体的に想像できると、少し気持ちが変わります。「不安の種」を具体的に上げ、自分だったら、どういう風にしたら解決できるか、やっていけるのか、具体的な対策を事前に考えてしまうのです。
リウマチさんの周りの人も、おそらく同じように不安があり、心配なのでしょう。だから、妊娠に反対もされるでしょう。おそらくそんなとき「子育てがどんなに大変か、わかってるの?」といわれるのではないでしょうか?経験していないのですから、わかるはずがありませんよ!
「じゃあ、具体的に、何がどう大変なの?」とでも、聞いてみましょう。うまく行ったら、前向きな答えが返ってくるでしょう。
でも、子供とともに勝ち得るものは、大きい。子供とともに、自分も成長していきます。
反対されたら、いったい何が問題なのか、「具体的に」話し合ってみてください。
親になるのは、私たちリウマチ患者本人なのですから。
生む前に、子供を作る前に!?なんて思わないで、
・あかちゃんのうちは、買い物ができるかどうか、だれがするのか、いつするのか、家事の担当は誰が何を行うか、
・大きくなって来たら、預けるのかどうか、遊びに行かせる場所はあるのか、保育園か幼稚園か、とか、では、どこにするか、予算は・・・・・・
・母親がダウンしたとき、どうするか・・・・・・
「具体的に」想像案を練ってみて下さい。
日本のこうした雑誌はたくさん出ています。(何で知ってる?)
真面目なタイプのものから、かる〜いタイプのものまで、いろいろ読んでみて下さい。(軽いタイプの方が、不安が少なくなるものかもしれません。)
姿の見えない不安は、本当に、怖いものなのです。
でも、健康な人も、みな、同じ不安を抱えています。
子供への夢が勝ったら・・・それ行け!
どこへ?
クイズ・あいあいは、何回「不安」と書いたでしょう?
小さいお子さんのある方へのヒント(役に立つかどうかわかりませんヨ) 少しだけ・・・・・・
普通のお母さんでも、出産後は疲れています。関節リウマチがあったらなおさらです。子どもと一緒に、こまめに寝ましょう。
ミルクでも子どもは育ちます。体が持たない、と思ったら、ためらわずに切り替えましょう。最初から、例えば夜中の授乳はミルクにしておくと、子供が慣れ易いのではないでしょうか。あいあいは、いきなり病院でミルクを支給されたので、そういうもんだと思って与えましたが、これが後々、役に立ちました。ええ、母親でなくともミルクは上げられますので。ニヒヒ。
なお、ミルクは、くれっぐれも飲ませる直前に作ること、といわれますが、実際大変な作業です。夜ふらふら寝ぼけて作れません。夜の分は、寝る前に思い切って哺乳瓶に作っちゃっておきましょう。後は、泣き出したら、耳をふさぎつつ、暖めるだけです。暖める機械は、必需品ですね。或いは、水を入れた鍋をコンロの上に置いておき(寝る前に)、点火するだけにしましょう。コレであたためます。
お父さん、笑ってないで育児に参加して下さい。自分の食べるものは、自分で作ってください。あかちゃんをお風呂に入れてください。小さいときは一日一度、何時だっていいじゃないですか。
お母さんが壊れてるんですから、ぜひ仕事を分かち合ってください。
お母さん、無理して外出してはいけません。いや、外出する必要はありません。おうちに日光が入るなら万々歳。出かけたかったら、そのときに出かけましょう。
もう少し大きくなったら
歩き始めは、大変たいへん。散歩する場所を良く選んで危険のないように。紐つけて歩いたって、いいでしょ?もっとも、いざというとき、母親にとって痛そうな気もする。でも、安全を思ったら、仕方ないです。ひととのお付き合いも適当に。病気はどんどんアピールしましょう。皆が知れば知るほど、協力者が増えます。きっと。
無理して抱っこをしないように。スキンシップは、抱っこしなくてもできます。
離乳食
楽しましょう。出費はかかりますが、ビンものを買ってもいいでしょう。ただし!あけられなーい!ということもあるので・・・実験してください。トレイの滑り止め素材を切ったものを使うと、かなり楽になります。お湯であっためておいてもあけ易くなりますが、あけられても、あの、あけたときのショックは、たまんないです。あら、どうしましょう。じゃ、あらかじめ切ってある野菜で作ってミキサーにかけるとか、袋いりのものを使う、とかですね。あるいは、パッケージで選ぶ、と言うのも手でしょう。
手をかけられなくとも(文字通り)、愛情にかわりはありません。どうどうとしていきましょう。
毎日似たようなものを食べていたって、平気です、バランスが取れていれば。たとえば、魚にするか肉にするか、それはたいした違いじゃない。でも、野菜をお忘れなく。
お風呂
小さいときは、お父さんの仕事にしましょう。痛いだけですめばいいのですが、母子双方にとって、あまりにも危険です。
どうしても、というときは、おフランス風の洗い方・・・!??
用意するもの・・・・・もちろんベビーバス(あるいは広い洗面器のある洗面所でもいいです)・ビニールシート(下が硬くないように敷きます。クッションの上に敷いたり)・タオル・泡切れの良いせっけん・平面(テーブルでもよし)
子供をはだかにする前に、まずは次に着せる服を用意しておくこと。オムツ、タオルを広げておくこと。温かい所で。
シートの上に直接子供を置きます。そこで、子供をせっけんで洗ってしまいます。手早く、と行きたいところですが、まあ、局部などを大切に、適当に切り上げます。
これで、湯に入れるのは、すすぐ為のみになります。髪もこうして洗っちゃいます。それだけです。
台から落っことさないように注意してね。床でできるなら、その方が安全。膝に余裕のある方はどうぞ。
ベビーバスを卒業したら・・・普通のお母さんでも、子供をお風呂に入れるのは大変みたいですね。(みたいですねって・・・)
こちらだと、洋式浴槽に湯を少なめに張ります。もともと、あまり深くありません。ベビーを寝かせておけるプラスチックのラックがあるので、それを置いて、子供を置いて、それだけ。そのあとは、ラックが、椅子の形になったりします。なんにしても、お湯に入っているのが、子供だけ、という点がミソだと思うのです。入れるほうは服を着ていますから、見張るのと洗うことに集中できますし、風邪をひく心配も要りません。もちろん、裸とはだかのつきあいもだいじだけど、それは子供がもっと大きくなって自分の動きに安全が確保できて、言い訳がきくようになってからでもいいわけです。
日本の深い浴槽では小さいときは無理だけど・・・・どなたか、やってみませんか?