手術

 手術体験談1 (手首)

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手術前後余談  

リハビリ後日談2005

 

手術体験談   20046月記

これを打っている今は片手の生活中。(関節リウマチになってから、2度の手術をしました。)

左手と右手、少しちがうタイプの手術です。

 

関節リウマチと手術  手術内容    後日談

 

 

関節リウマチと手術

この病気はほおっておくと、ホネが変形する恐れがあります。手の場合、骨と骨の間のクッションたる滑膜の状態がおかしくなっていくので、骨もついつきあって、一緒に不良になって変形し、その結果、指の動きに影響が出てきます。骨の形がかわると、動きをつかさどる腱が邪魔され、手の動きを邪魔します。激しい変形では、物をつまむ、箸を使うと言った普通の作業が、えらく難しいことになります。にこうなると、直接の関節リウマチの痛みではなく、骨、腱の為、(神経に触って?)痛む、ということになります。ひじ、ひざ(膝の変形は、リウマチでなくともありますが)、股関節、あらゆる関節に、変形の可能性があります

さて外科医の出番です。その仕事は、変形した骨を元に戻す。

 

うそです。

まだそのような技術は開発されていないようです。ですから、変形した部分を切り取る、人口関節ととりかえる、増殖した無駄な細胞を掃除する、と言う内容になります。結果、痛みが減り、日常生活で取り戻せる動きがある、と期待できます。

さて私の場合です。

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私は手そのものの変形はありませんでしたが、手首にあるたくさんの小骨がくっついてしまい、知らないうちに手首を曲げられなくなっておりました。手首って、ちょうつがいみたいにひとつ曲がるものではなく、細かい骨の組み合わせなんです。両手首の小指側にあるでっぱりが、たいへんでかくなりました。でかすぎて、左手は自分の体の認識がついてゆかず、ぶつけるようになりました。弁慶の泣き所じゃありませんが、痛いです。

右の方はさほど大きくなかったのですが、「小指の腱と、いつもすれている状態」なのだったそうです。言われてみればそんな気もします。本人は心配していないのですが、医者に「もし、腱が切れてしまうと、小指だけでなく、薬指、中指と影響し、順番に倒れていく」と脅されました。なるほど写真で見たリウマチでの変形はそんなイメージです。とは言え、とりあえず役に立っている手でしたから、手術を進められてから、しばらくためらいました。事故って手術するのではなく「予防手術」ですから。

左手がひきつるような激しい痛みを体験したのが、2002年夏でした。手も腫れてしまい、指輪が取れなくなり、指が壊死するのではないかと思いました。なにが気に障ったのか今でも不明ですが、あまりの痛さのため恐怖がつのり、右ではなく、この左手から手術してもらおうと冬に決心しました。

予約が遅れに遅れ、2003年6月にやっと手術にありつきました。

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ところでこの年は、ヨーロッパはむちゃ暑。普段涼しいところでクーラーなんて必要ないので、この年はころころ人死にが出ました。病院へかつぎこまれたところで、そこにも冷房がないのですから、たまったもんじゃありません。私の手術は6月でしたが、暑い夏を予言するかのように、すでに暑苦しく、ろくに眠れませんでした。そして。ギブスは4週間っておっしゃいましたよね、センセイ!の声もむなしく、8月にはクリニックは夏休みのため治療の続きは9月に持ち越され、私は猛暑をギブスとともに過ごしたのでした。

この間、右手が頼りの生活だったのですが、それで右手は疲れ果ててしまったらしいのです。自分でも、例のでっぱりがゴリゴリしているのがはっきりわかってきました。医者が触診すると、気前よく、がっくん、となるので、医者も、おっと、もう触るのやめよっと、という顔でした。みすてないでセンセイ。ふと、脱力した状態の右手を手のひら側から見ると、指全体が小指の方に傾いています。変形の始まりか・・・でも、痛くないから、腱はまだ大丈夫だ、切れたらたいへん痛いと思うし、指が動かなくなるそうだから。腱が切れた場合でも、移植ができるそうです。だから、切れてからでも遅くはない、と自分に言い聞かせていましたが・・・・・・・やっぱ怖い。ですから手術の予約を入れることにしました。自分の都合と先方の都合やりくりすること数日(秘書が仕事してくれんのじゃ)、6ヶ月先に決まった。センセイ、バカンスにいくのよしてよ。

恐怖感にとらわれて、リウマチサイトへの訪問が激しくなりました。同じ病状、手術体験者を探しました。股関節やひざ関節を人口関節にされた方は多いようです。手は、変形したまま、七つ道具でがんばってらっしゃる方がたくさんおられます。

このとき、詳しく教えてくださった方々、心から感謝しています。孤独感が本当に薄れました。

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手術内容 私の場合 参考までに。

 

左手(2003年6月)

尺骨(小指側の腕の骨)の頭を切る。滑膜の掃除。ドリルの音とともに約1時間15分。部分麻酔。ダラー法というらしい。

 

右手(2004年5月)

尺骨を切った上、手首を頑丈にするため、ネジを横に渡す。骨膜の掃除。約1時間。関節固定法(そのまんま)とか、ソヴェ・カパンジというらしい。(ソヴェは、救う、ってこと。ウイリーを救え、も同じ)

 

どちらも入院3泊4日・ギブス一ヶ月(実際は5週間:ぐるぐる巻き状態一週間、ギブス4週)

リハビリ20回分

両手術の目的は、固まった手首を開放すること。私の手首は、手のひら側、手の甲がわにもたいして曲がりません。曲がって20度くらいでしょう。

そして本人気付いてませんでしたが、手首が固まっていると、くるくる左右にも回せないのですね。うちわと一緒です。この手術は、骨を一部とることで、せめて、きらきら星くらいもう一度できるようにしよう、と言うものなのです。左手は、ひねりがきくようになり、力も入るようになりました。ビンいり水のふたも、なんとかひざで挟めば、あけられるようになりました。普通の人からは程遠いでしょうが、リウマチの最悪だったときからも、程遠い状態です。手が前後へ曲がる角度は狭くなります、と宣告されていましたが、私の場合すでに゙、腕立てふせってなあに?逆立ち?遠い思い出よ。という状態だったので、気にしていません。ある程度前後に曲がる方の場合は、可動範囲が減るということなので、ちょっといやかもしれません。

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おまけ:別口で、両手に固定関節法を勧められた時の内容:

日帰り手術・ギブス1週間

怖いかもしれない。ちょっとフクザツ。日本でも、医師によってずいぶんちがうらしい。                            

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後日談           2004年8月28日記

うむ。おもしろくない。5月の手の手術後、ギブスは7月には外れて、手術医にも見せた。角度によるのかわからないが、びーんと腕全体に電気が走る痛みがあった。切った骨が新しい配置に慣れていないのですよ、という説明だったし、左手の時もそんなような痛みがあったので、そんなもんだろ、と思って、日常生活に使った。リハビリにも通っていたが、この先生、あまりにぷっくり腫れている傷まわりを見て、リンパマッサージ?らしいものをしてくれる。手首を少しずつ、ひねっていく。困ったことに、それが終わると、さらに腫れる。7月中、結局毎日炎症止めクリームを塗り、お休みギブスをする。

8月前半、念願のペンキ塗りをする。連れ合いはペンキ塗りは嫌い。両手が使えなかった2年間、うちの中はちょっと荒れ放題。あ、いやいや、連れ合いもたまに掃除してくれた。で、ペンキ中にも、腕にずっきーん、は、来た。夜、お休みギブスをはめて寝た。

8月半ば、ふと気付くと、薬指を、持ち上げられない。地面と平行にしていると、手のひら以上の高さに立てられない。日常生活でそんなもの立てる必要もないが、おちたままなので、パソコンのキーを打つのに邪魔である。おいておくだけでも、勝手にキーをおしてしまうからだ。曲げる方はできるが、伸ばすコントロールが皆無に近い。

髪を洗うにもうっとおしい。箸も上手にもてない。そうか、これが先輩の方々の経験されている、変形した手の不便さか・・・やっと私も・・・

感心している場合ではない。腱が切れないために手術したのではないか。では、手術後に、あらためて切れたのだろうか?変形きてるジャン、やっぱし?。

今は8月。クリニックは休みである。続きは、こうご期待

やっぱり・・・体験談2へどうぞ・・・

 

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