手術

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リハビリ後日談2005

 

手術体験談2・最新・ながながばなし

番外編(麻酔)

 

いやあ、こんなに早く続きのネタができるとは。たらたらレポート。

2004年9月16日に、腱を治す手術をしました。8月、右の薬指の自由が利かなくなって・・・

 

2004年9月17日記

9月頭、まず自分のリウマチ医に割り込む。指のたれた手を見せると「変ですね、神経かな?とりあえず電筋検査の予約をとりなさい」と言われる。そして、執刀医にすぐ連絡しなさい、と言われて勇気がつき、クリニックに予約。指が倒れたと言ったら、入れてもらえた。当日、意外や空いていた。患者もまだバカンスなのか、キャンセルまであったようで、ほぼ時間通りに医者に会える。ウッソー。

 

受付の秘書に顔を出し

「来ました」

「どうしたんですか」

「これです」(と。手を見せる)

「あ、こりゃ腱だわ」

 

医者にも即座に「腱ですね、切れましたね」

 

8月の時点で不安になって2週間、こっちももう麻痺してて、

「あ、そーでっか、やっぱり。」

 

「緊急に手術しましょう」

「緊急って、いつでっか?」

「来週」

 

・・・・・・・「当日」ではない所がいい。

 

「緊急」の日がやってくるまでの数日も、ちょっと落ち着かないんだな。入院もできますよ、と言われたけれど、日帰りでもできるので、そうした。入院が快適とは思えないのだが・・・いつも睡眠が取れなくて疲れたから。

 

朝7時半に呼び出しだった。何人も同じ時間に来ていた。9時くらいに寒い個室に入れられて着替えて、待つ。待つ。待つ。手術室用の帽子ももらえたので、朝5時半から気合入れてシャワーして来なくてもよかったらしい。入院だと、きっかりシャワーするのに。(病院の方がアブナインかいな、やっぱり)脱毛は、まだクリームもあるんで、しておいたが、だんだん下手になってくるなあ。なお、秘密であるが、この日あたりに来るだろうとふんでいた生理は3日早く始まり、生理中の手術になった。(イヴェントがあると、早まる傾向がある。生き急いでいる気もする。)どうしたらいいかと聞いたら、病院支給のおパンツがあった。真四角、白、編みあみだった。記念にとっておくか・・・

 

病室から手術室方面麻酔部屋へ運んでくれる陽気なお兄ちゃん

「前も会ったっけ」「ありえますね」3回目だもん。こっちも無意味にリラックスしてる。

「寒くって困る。布団ほしい。トイレしたくなる」といったら、

「じゃまずトイレね」・・・廊下の片隅につれてかれて、病院用おまるを持ってきてくれた。(^_^;)

 

麻酔医も「あれ、前会いましたね。」「そうみたいですね」書類を確かめたら、毎回本当に同じ先生で、つまり3回目だった。左手に針を刺すので・・・手術は右です、と言ったら、点滴用の通路確保の為であった。失礼しました。そこに注射されて、頭がくらあー、あとはいつの間にか、右腕の付け根にするらしい麻酔注射が、またもや知らないうちにされていた。スゴイ。

なお日帰りなので、入院のときとは、違う麻酔をするそうだ。「全部が麻痺した状態のままでは帰ってもらえない」から。軽いのか、種類が違うのかは聞き忘れた。

 

手術室に入ったのが11時、センセイがいらしたのが11時半。骨には何もしないし、腱だけだから、早く済むだろうと思っていたが、結局1時間15分。何だか人が多い・・・外国からの医師の見学だそうだ。

手術しながら英語で説明してた先生。英語、大してわからない私だけど、センセイも仏語なまりの英語だから、純生英語よりもっとわからなかった。なんか秘密をばらしていたかもしれないのに、口惜しい。相棒のオトコ先生とは仏語で話していたが、ぼそぼそ言っている上に空調の音でこれもあまり聞き取れなかった。今度はがんばって寝ないようにしていたんだが。

 

でも、どう始末しようか、熟考、というか、迷って、というか、結構時間かけて考えていたみたい。な雰囲気。

 

だって、ソヴェ・カパンジしたのに、腱が切れちゃったんだもんな。

 

「前よりたくさん切りますよ、いいですか」

「どーぞどーぞ、がんがんやってくだせえ」

傷跡なんぞ、1年したら、目立たなくなります。

 

今回、手術中に、腕が熱くって、ちりちりする感じがした。手術中に痛いなんてヤバイじゃない?。看護婦さんに伝えたら麻酔医が来て、左に注射。「眠くなりますよ」先ほどと同じ薬なのか、頭がくらあ。痛みもあまり感じなくなる。眠気に抵抗したが、目は開けていたくなかった。心もち、気分が悪くなる。前にはこういう経験はなかったので、日帰り用麻酔は、やっぱり効き目が違うんだな。

 

このクリニックは、手の専門病院として評判があり、手術も週に曜日が決まって、予定は実に立て込んでいる。麻酔医は、常時いるわけだから、こうしてすぐ来てくれる。日本はどうなんだろう。

 

窓のない病室に戻ったら、おやつが出た。チョコパン、コーヒー、ジュースにヨーグルト。日帰りは、サービスいいなあ。(???)点滴をひとつだけして、2時半過ぎたら帰ってもいい。連れ合いに迎えに来てもらって、一緒に地下鉄で帰ろうと思っていたけど「タクシーじゃなきゃいけません」ということで、引き下がる。

パリでタクシーなんて滅多に乗ったことがない私。でもクリニックは慣れたもので、タクシーを呼ぶのも、ここの受付のお仕事になってる。タクシーのおじさんと話しながら無事帰り・・・外は晴天。エッフェル塔を川向こうに見ながら走る。

「カードも現金もないんですが、小切手でいいですか?」(お金を持ってこなかった・・・)

「いいですよ」

ちょっと待て、小切手に金額を書き込むのは私。右手はギブス・・・

自宅前で運転手が領収書を書いているとき、タイミングよく連れ合いが出てきた。もちろん、事情を電話しておいたので待っててくれたんだけど、無事現金で払えました。

 

痛み止めの処方箋はもらったが、家にいろいろそろっているので、新たには買わなかった。何となくいやな予感がしたときに、3回ほど飲んだ。よく考えなくても、すでにリウマチのため、炎症止め兼痛み止めのステロイドを、毎日10mgとっている。もう一種類の痛み止めもある。だから、あまり痛くなくて当然なのかもしれない。

 

そうして、ネットやメールで応援いただいて、過ごしています。

 

そうそう、病院でサインしなきゃいけなかった注意書きを読みましょう。

「24時間自宅安静」やっぱし?

「酒飲むな、運転するな」うんうん。

「手術後当日は、大事なことを決断しないように」・・・・・・ほお。

 

そして・・・1週間が過ぎました・・・

最初は重たいギブスをして、がっしり固定する。おそらく石膏タイプだろう。1週間たつと、軽いのに、かえる。センセイにも会う。

 

ギブスを取ってもらうと、なるほど、しっかり切ってあった。以前の傷は、手首に斜めに走っている。今回、その斜めのオワリから、また小さい線が伸びて、V字型となった。それに、手の甲にも、人指し指と中指の間あたりに3針ほどあった。あれ?どうりでへんなとこがずきずきすると思ったわ。「人差し指から腱をもらって、移しました」って、結局、腱移植の再建手術だったんですね、センセイ。

 

にしても、手術後の痛みって、何が痛いんだか、よくわからない。切ったんだから、傷口が痛いというのは当然だろうが、そればかりでもない。手首あたりが痛いと、とても気になる。また切れるんじゃないか、と思っちゃって。指は今はギブスから出ているが、親指と人差し指の間は、その間の包帯がたくさんすぎて、物はつかめない。いきおい、人差し指と中指でちょっぴり物を挟んでみたりするのだが・・・

腱が復活しつつあるのだから、そこが痛んでも当たり前なのではないかしらん。部分的な筋肉痛のような感じ。とは言え・・・

「ぼちぼち・・・・」と言われても、動かさない方がいいのではないかしら、と思うこの頃。

 

おかしいのは、指の色だ。数日たって、親指、人差し指、中指が赤、青あざ、とカラフルになってきた。腱が切れた、問題の残りの2本はきれいである。

 

包帯ギブスは日本にあるのだろうか?包帯状になっていて、湿らせて巻いていく。最後にまた湿らせ、形を整えているうちに、プラスチック状になり、固まってしまうのだ。色はいろいろあり、匂いつきもあるとか(^_^;)

ぜひピンクにしてみたかったが、白と青しか病院にないので、また白にしました。

 

2004年9月25日:番外編

 

麻酔にあたり・・・

今回のセンセイは、メトトレクサートを止めてください、と言う人でした。抗リウマチ剤のHumiraも、できるだけ間を空けて取るように、と。免疫を下げる薬なので、手術の時には大事をとって、避けたほうがいいらしい。

ってなわけで、1週分くらいなら大丈夫だろう、とストップしていました。ところで、手術日の前日あたりから子供が咳き込み出し、薬を飲んだのにひどくなる一方で、2度目の診察では、あらためて気管支炎だ、と言われてきました。メトトレクサート、Humira、ともに肺関係の病気には大変注意せねばなりません。高熱が出て、子どもはすごい音の咳をしているので、いつうつるか、と戦々恐々です。ありがたく、不思議なことに、今のところ病気は本人のみ。よく考えたら、うつる気管支炎とか、うつる肺炎ってあるのかどうかわかりませんが・・・・・・。

でも、万事を取って、メトトレクサートはもう1週間先延ばしにします。子供の完治まで、免疫力は少しでも上げておきたい・・・気のせいでも・・・。夜は咳のため、毎晩2時頃起こされたので、寝不足もあります。

子供がかわいそう、なんていう前に、私にうつされたら困るから、風邪ひかないで!と言う私。うーん。でも、かわいそうはかわいそうだな。でも、かわってやりたい・・・とは、冗談でもいえないな。私がなったら、入院ものだもの。

 

リウマチの方は、気のせいか、ちょっぴり、やっぱり、手足がちりちりする感じが増えているようです。痛みより、疲れで出てくる気もします。長期にとって効果のある抗リウマチ剤ですから、数週間抜いても大丈夫だと思いたいです。

でも、妊娠の為中断するとしたら・・・ちょっと勇気がいるかしら、やっぱり・・・。(がんばってね!)

 

2004年10月12日

この間、子どもの咳もおさまったし・・・と思って薬を再開したら・・・あ・・・私の声が出ない・・・気管支炎だあ。

ってなわけで、たちまちメトトレクサート再中止。

 

ああそして・・・・明日ギブスがとれるのだが、2日前からの左手の不気味な痛みにおびえているあいあいであった。

 

2004年10月23日

13日無事ギブスは取れた。が、「あと2週間、つけててください」と、取り外し可能なギブスを作らされた・・・

指の自由は増える、親指と人差し指でものを挟める。でも、センセイ、そういうことは予告してくださいよお。この人絶対、最初には、はっきり言わないんだから・・・

「緊急」リハビリに入る。!??左手はあいかわらずあやしく、肩まで痛くなってきた。

あれから、結局私も気管支炎になり、メトトレクサートを大幅に中止するはめになった。その間、身内の葬儀もあった。いわゆるストレスの元になるという。ステロイドだけではさすがに足りないようで・・・まあ、今ごろあちこちいたくなっても当たり前という所。うがあ〜。

メトトレクサートと抗リウマチ剤は1週間前から復活。体でもって、効き目を実感している。

 

 

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