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副作用について2

2005221

 

リウマチサイトを見るようになって以来、とても残念なニュースが目につく。それは、抗リウマチ剤の副作用?のため死亡、というものだ。

最近では、リウマチ以外の病気治療のため入院した先で、誤って多量のメトトレクサートを取らされたため、他に症状が出て死亡、という事故があった。

あってはならないことだ。できれば。

 

また、過去5年間でメトトレクサートに関する副作用で死亡した患者134名、という突然な発表もあった。

 

こんな記事が出たとき、あなたはどう反応するだろう?

もう飲みたくない、と思われただろうか。

あなたの周りの人に、そんな危険な薬はやめなさい、と言われなかっただろうか?

 

まずはじめに、書いておこう。

 

1.薬には副作用がつきものである

2.副作用による危険の割合があまりにも多いことがわかったら、わかった時点で、そのような薬は販売に至らない。つまり、公的に使用されることはない。(正体不明な民間食べ物製品は、別である。)

 

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がん治療には、抗癌剤というものがある。漫画家の大島弓子さんは、がん治療を受けられたことを、こんなふうにつづっていらした。

「わたしは ガンそのものより 抗ガン剤のほうが 心底恐怖だった」

「何しろ抗ガン剤は ガンを殺すかもしれないけど 正常細胞も殺していくのだ」

 

何ヶ月にもわたる治療入院の合間に、白血球が減っていたりする。

 

体もたまんねーよーなー  

しかし治療を信じてやるっきゃないわ

 

私たちも同じなのではないだろうか?

 

「今回の治療の結果 白血球と血小板が非常に位減少しました。

これは「病原菌への抵抗力がない、ということです」

ですから退院したらぜったい風邪をひかないで下さい」

 

メトトレクサートをとっている人には、どこかで聞いたような言葉ではないだろうか?

 

違うのは、ガンは命に即つながる問題であり、関節リウマチは、日常生活の不便に即つながるもの、ということである。

「“抗がん剤”の副作用により、過去5年間に134人死亡者が出ました」

という記事が出たら、あなたはどう思うであろうか?

 

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副作用とはなにか?

椎名誠氏の本によれば歯痛にケロリンでも、多量に服用すると、ラリることができるという。どんな薬でも、とっていい量の限度というものがある。何かが起きるかもしれないから。

 

抗リウマチ剤、ステロイド剤にまつわる副作用は、よく研究されていることと思う。薬の公式使用にまで、10年かかる、と聞いた。(間違っているかもしれないが)アメリカで使用される薬が日本で使用されるまでには、日本でも、何年もの治験がなされることをご存知だろう。外国での評判は聞こえてくるのに、開始時期が何年も遅れをとるから、いらいらしてしまうが、治験はきっちりされたほうが安全だと思う。日本ならではの危険がある、のかも知れない。

なのにどうして事故がおきるのか。

 

医者への質問、疑問は、こうである。

 

1.医者は薬の性格を熟知し、副作用を良く知っているか。

2.副作用を患者に説明していたか、また、その場合どうしたらよいか、説明していたか。

2.患者の飲んでいる他の薬を把握していたか

3.薬を使用する以前に、患者に関節リウマチ以外の病状がないことを、きちんと確認していたか。

4.薬を服用したために出てくる可能性のある病状を見逃していなかったか。

5・別の症状が出た時点で、早期に対応できたか。

 

患者への質問は、こうである。

 

1.関節リウマチ以外の症状があり、薬を飲んでいるのに、医者に報告していなかったということはないか。

2.別の症状が出た時点で、早期に医者へ連絡したか。

3・咳があるのに、我慢していなかったか。

 

(やたら忙しい医者がいて、たいへんなことはわかっているのだが・・・・・・)

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もう一度繰り返す。

危険な副作用の出る確率が0という薬はない。が、その確立が10パーセントもあったら、そんな薬はハイリスクということで、かんたんには許可されない。一度発売を許可された薬でも、その後の実践結果のより疑問が持たれ、市場より消える薬もある。

抗リウマチ剤の副作用の確立は、製薬会社の手で、公にされているだろう。

 

くすり屋が「薬が危ない」、と騒ぐ理由をもう少し想像してみる。

 

1.ライバル会社の評判を落とし、自社の製品を宣伝する為。

2.今までの自社の売れている薬が安いものなので、これから売り出す、もっともっと高い薬の宣伝にするため。

 

さらに、上に述べたように、すでに長年使われてきた薬であっても、突然副作用を問題に販売中止となる場合、こうした裏の話をうたがってみるのも、なまじ間違ってはいないだろう。

えーと・・・くびをしめに来るやつはいないか?

 

というわけで、マスコミに流されず、しっかりしよう

リウマチで痛いのは、あなたなのです。

副作用が怖いから、と薬を飲むのを止めたら、そりゃ、副作用のリスクは減るだろう。でも、どうやって、リウマチの症状を抑えるのだ?

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もうひとつ、新聞記事の正しさへの疑問がある。

筒井康隆氏が、それを言い切っておられる。アンケートやインタビューでの答えが、まるで記事にあらわれていない、あるいは、「言っていないことが書いてあった」ということは、普通らしい。新聞会社も自社がかわいいし、いちいち記事に責任感をもってはいない。

 

死者数の数字は、たしかに数字として正しいのかもしれない。(さらに、もっと多いのかもしれない)しかし、それは、患者がどんな経過で死にいたったか、ということまで教えてくれない。

 

医者が何かを見逃したからなのか?医者が、与えてはいけない薬を与えたからではないのか?

数字は、そんなことを語ってくれない。

 

もうふたつ、アナタが新聞記者だったらどういう記事を取り上げるか・・・???

よく使われている薬の副作用で死亡、なんて聞こえたら、お、こりゃいい記事になるわい、と思って当然ではないのか?

(記事を「買う」というウワサも聞くし。)

そして、この記事によって不安になる人のことなど、あなたはこれっぽっちも考えない。それが新聞記者のプロこんじょーなのである。

 

言い切ってしまおう。もし、あいあいが、こんな記事を書くことになったら、もう1ページもらう。そこへ、

 

●メトトレクサートの副作用とは何か

●どんなとき、副作用を疑うべきか

 

を書きたい。それでこそ、ほんまもんの、心のあるジャーナリストである。(そういう人は長生きしない)

ほら、死んだ人間の数を数えるより、ずっと前向きでしょうが?

それでは、ここに、リウマチ幸せ新聞の発行を祝いまして・・・


 

治療と副作用のページもご参考までにどうぞ

追記・・・あいあいの提案した記事も、あとで出たようですね、あとで。

 

 

 

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