Arizona dream

 

たまにはこんな色で「アリゾナ・ドリーム」を語ってみよう。

単純に、まずは最初の感想から・・・2005年

 

@ 12月 某日

「アリゾナ・ドリーム」を見た。若い頃のジョニー・デップ。やっと、あんまり声を作るでもなく、”等身大”、

本人そのまま演技している、というように見えて嬉しい。どの役者もいい。フェイ・ダナウエイも、やっぱり只者じゃないなあ。
(彼女、40歳のとこなんだ・・???)(彼女はドンファンにも出演)
アリゾナドリームでは、ジョニー・デップ演ずるアクセルは、よく笑っている。笑顔が見られる。素っ頓狂なシーンもある。もともと本人のアイデアという。ああ、やっぱり・・・(ジョニー・デップ演ずる雄鶏見たい人はどーぞ。)


40代で演じたであろうウォンカ工場長(チャーリーとチョコレート工場)の役をみて以来、DVDで時代を遡って彼を探している私。

たぶんアリゾナでは20代のジョニー・デップ、今に至る道筋が見える。

お話はとんでもないお話。現実にはありえない。(事実は小説より奇ということももちろんあるが)

たぶん、「現実味の薄い」オハナシと、ジョニー・デップがかけあわさっていると、私はものすごく好きなんだろう。「チャーリーとチョコレート工場」は、かなり現実味うすく、とことんまでいっていると思うのだ。

ラストシーンのエスキモー姿、あのエスキモー語はきっと、ふたりのでたらめだよね。
アリゾナドリーム、ポスターからの想像どおり、得点高し。

 

 

A12月某日2

 

アリゾナ・ドリームの公開は、1993年。90年には出来上がっていたらしい。制作がフランスで、「ヨーロッパ映画」とみなされ、公開が遅れたとか・・・シザーハンドの、とか、ストリート21のジョニー・デップ主役、といっても、その頃はまだだめだったのかなあ。(そういや、Merci… Dr.reyも、ジェーン・バーキンやダイアナ・ヴィーストが出て、監督はアメリカ人なのに、“フランス制作”で、公開までにすごく時間がかかった)

とは言え、フランス映画という雰囲気は全くなく、ユーゴスラビア人?の監督、エミールEmir Kusturikaの精神がいっぱいな映画。

「宣伝用」版は、至極雰囲気が伝わり難い・分かり難いものだと思った。

2枚目DVDはインタビュー。フランスの女性プロデューサーとジョニー・デップ。
なーんだ、ジョニーさん、
フランス語わかってるじゃん!!!!!
最初に聞こえてきたのが「ウイ」であった。わ、ジョニー・デップのフランス語だ。とキタイしたが・・・たまにしか、話していない。

聞くほうは分かっていて、でも、自分の話すことは英語なんだよね。
アメリカの人ってよくこれをやる。でも、直にわかって嬉しいなあ。
プロデューサーの言いたいことが分からないので、繰り返していたものかわいかった。
発音もキレイよ。
この人は、やっぱり声がきれい。
ただ、インタビューによっては、とってもっとってもぼそぼそごそごそ話しているので、いつもそれを聞けるとは限らない。この日の録画は、知っているプロデューサーとの会話形式だから、リラックスしていたのかもしれない。割と笑っていたし。

たいてい他のインタビューは、えらく低音で、ガラガラしている方の声に近い。他の俳優はたいてい明るく積極的に受け答えしてるんだけど、ジョニーさんは、まずなんか、暗い、ていうか、話ししたくないんだけど・・・という雰囲気。

 

映画公開から10年後、2002年のインタビュー。もうパパさんになってるはずのジョニー・デップ。うちでは、仏語なのか、英語なのか?
余分なことながら、気になる・・・

たぶん、エドウッドを越して、ベスト3に入ってしまった「アリゾナ・ドリーム」。いや、3位同等かなあ・・・

@「チャーリーとチョコレート工場」

A「ラスベガスをやっつけろ」

B「アリゾナ・ドリーム」 「エド・ウッド」


でもまだ買っていないDVdもいくつもあるので、油断は出来ません。


アリゾナドリームのポスターは、魚が、アリゾナの?砂漠の空を飛んでいるという、とても素敵なもの。

93年といえば、私がフランスに来た次の年で、何となく見覚えがあるような気がする。

おまけに・・・

B12月12日 

うちについてから、DVD三昧。なぜかバットマン。

なぜか?ティム・バートン監督、ダニエル・エルフマン音楽だから。
(これにはジョニー・デップはでていない)
私はジョニーひとすじであるが、連れ合いの方は、バートン・エルフマンにも大いに興味があるようだ。 

たしかに“バートン真っ盛り”の、おもしろいバットマンでびっくり。私はこういう“ヒットもの”を避ける傾向があるので、見る由もない。

(映画館行かないけど)

雪のシーン、橋、色の対処、いろいろバートンの「キーワード」が見える。シザーマンと同じ頃に撮ったのだろうか?という印象。
やっぱり「ビートルジュース」も見ないとだめかな、これは。

アニメの「コープスブライド」はもう見た。(ジョニー・デップは声優)もうひとつ昔作ったアニメがあって、DVDがあるはずだ。これもエルフマン音楽なんだよね。

 しかし、ふたりとも、ここまでしねまにはまるとは、数ヶ月前までは思いもよらなかったなあ。

 

 

 

C12月15日

7月なかば、「チャーリーとチョコレート工場」にて、ジョニー・デップが誰なのかも知らなかったのに愕然として魅了され、半年がたつ。この半年の間に、いろんなことがあった。DVDの数も一気に増えた。おく所がない。しかし、ジョニー・デップのDVDなら、買えるのだ。

 

チャーリーとチョコレート工場(まだ映画のみ。7回くらい見た・・・・2006年2月8日発売)

★★★★★★★★★★★★★★★★

 

ラスベガス★★★★★★★★

ショコラ★★

ドンファン★★★★

フロム・ヘル★★★★

カライブの海賊★★★★★★

スリーピー・ホロー★★★★

 

 

ブロウ★★★★

エドウッド★★★★★★

シザーマン★★★★

ネバーランド★★★

アリゾナ・ドリーム★★★★★★★★

 

あまり意味はなくて、4つは、当たり前に満足、3つはナンカちょっと物足りないのかな?

多いのは多い。ショコラは今のところ最低点である。(出番少ないしさ)

 

「ギルバート・グレープ」もあるが、ゾーンの関係でまだ見ていない。アリゾナドリームとおなじく、あまり飾っていない、等身大の演技なのではないか、と勝手に想像している。ディカプリオにも期待している。

 

DVDを買う順序は特に決めていない。大体、店にあるかどうかが分からない。店で見かけて買っていないのは、「第9のとびら」、「デッド・マン」、あともひとつ最近の怖いもの他。他「フェイク」「ふたりの兄妹」は買っていないというより、店でも見かけたことがない。

 

参考にしている本はある。ポスター、写真を見ることができる。ネットでも一部の写真を見ることができ、雰囲気を一生懸命探す。

「フロム・ヘル」「カライブの海賊」「ブロウ」「ネバーランド」は、この本にはまだ載っていなかった。

 

期待したのは「エドウッド」、「アリゾナ・ドリーム」。期待通りだったので、星は異常にたくさん。

ティム・バートンとの作品は、心配しなくて良い。音楽も予想は付いているので、安心している。

 

 

「チャーリーとチョコレート工場」は本当に衝撃的で、人生狂いましたと、いうわけだ。

ただ、もともと映画を見に行かない私を映画館へ向かわせてしまった原作「チョコレート工場の秘密」の力を忘れてはならない。

それほどに、私には、まず魅力的な話だったのだ。

今まで原作を本で買わなかったのが不思議なくらいだが、それはおいといて・・・

 

 

子供用の「チャーリーとチョコレート工場」の本は、フランスでは映画の写真付きで、大判で出版されている。(私は自分用に買った)その横にはハリーポッターの新作のうすい写真集が並んでいた。まだこれは見ていないので、立ち読みして写真を眺める。なんだかみんな本当にかっこいいなあ。ハリーもいいけど、ローンがまたもや、素敵になっている。(お兄ちゃんたちもだが)死んでしまう役の子もかっこいいが、写真が少なくてざんねん。単に年のせいかもしれないけれど、かがやいているなあ。インタビューで見る、髪を切ったラドクリフ君は、なんだか普通の青年に見えてきたけど・・・映画俳優は、役と本人とのギャップがあるほどおもしろい。

 

 

 

それでアリゾナの話に戻るが、アクセルのおじさん役は、アメリカのタモリのような人らしい。採集シーンのエスキモー語は、やはりでたらめであった。(タモリさんも、司会ばっかではなくて、昔のように、芸見せてほしいなあ)ジョニー、さすがに負けてますが・・・でもすごい。

 

アクセルのいとこ役をやっているVincent GALLOもとてもおもしろい。いかにもイタリア系移民!という顔!

本人は「この役は僕と全然違う」とぼやいていたそうだが、本当かい?と思うほど。やはり名優なのだなあ。アドリブかどうかしらないが、名俳優の名前を並べたてる中に、ちらっとジョニー・デップの名前も、並べ立てている。fuckつきで。このシーンは映画館のなかで、3人の女の子をひっかけるような感じ。いとこの方は一生懸命「僕は俳優なんだぜ」と声をかけている。一番魅力のなさそうな女の子?と一列後ろの席に下がっているジョニー・デップ、いやアクセルが、なんだか、しらけてがさごそしているのが、おかしくて仕方ない。(犬も熱演してる)

そのうち、いとこは、よーく知っている上映中の映画の舞台に上がり、映画の画面と一緒にセリフを話して熱演する。彼もつまり、究極におかしなヤツである。ニューヨークで魚の数を数えているアクセルもおかしなヤツ。おじさんは、月までキャディラックをつなげてみせる、というキャディラック狂い。(実際、車を売っている)その店で、アクセルの出会う夫人(フェイ・ダナウエイ・・・素敵な名前だなあ〜)は、「飛びたい」人で、飛行機を手作り。そのギリの娘グレースは、亀を大切にしていて、亀になりたい自殺狂・・・

 

と、どこにも普通の人が出てこない。

 

この中で、夢を実現するのは誰だろうか。いとこはなんだかんだいいながら、小さな機会をみつけては、「演じて」いる。夫人は、義理の娘からとうとうホンモノの飛行機をプレゼントされたから、飛んだ。(ここで、飛行機にまつわる古い映画のシーンを、いとこくんが演じることになる。3重のパロディ)おじさんは、自殺か病気かわからないのだけど、キャディラックへの夢は破れ、アクセルをおいて、月へ登り始める。グレイスも・・・・、実現してしまった。

 

 

アクセルは、夢を実現したのだろうか?あと20回くらい見たらわかるのだろうか?

 

ジョニー・デップの部屋へ戻る

モンマルトルのあいあいもくじへもどる 

 雑歌屋もくじへもどる

 

 

inserted by FC2 system